Webデザインの案件を探していると、YouTubeのサムネイル制作の仕事を見かけることがあります。サムネイル制作は、継続して依頼してもらえる案件もあり、Webデザインの仕事の中でも、今後の収入の軸の一つにできたらいいなと思っていました。
そんな中、以前一度応募したことのあるクライアントから、YouTubeサムネイル制作のトライアルをやってみませんかと声をかけてもらいました。
実際にやってみると、最初に自分が想像していた仕事内容とは少し違っていて、「サムネイルを作る」ということについて改めて考えるきっかけになりました。
今回は、実際にどんな案件だったのか、作業をしてみて難しいと感じたことや、最終的に継続を辞退した理由について書いてみたいと思います。
YouTubeサムネイル案件に応募した理由
YouTubeサムネイルの案件に応募したのは、今後の副業の収入の軸になる仕事を一つ作れたらいいなと思ったからです。
Webデザインの仕事では、単発で一度納品して終わる案件もあります。
もちろん、いろいろな案件を経験できることは勉強になりますが、継続して依頼してもらえる仕事があれば、収入も少し安定しやすくなるのではないかと思っていました。
YouTubeサムネイルは、継続して依頼してもらえる案件もあります。案件によっては1枚3,000円程度の報酬になることもありますし、週に何枚か依頼してもらえれば、ある程度まとまった収入につながる可能性もあります。
また、継続してサムネイル制作をすることができれば、ポートフォリオに掲載できるような実績にもなるかもしれません。
そのため、「いつか収入の軸の一つにできたらいいな」という気持ちもあり、今回のトライアルに応募しました。
一度応募していた案件から声をかけてもらった
実は、このクライアントの同じような案件には、副業を始めて少しした頃に一度応募したことがありました。そのときは特に連絡がなかったので、「今回はご縁がなかったのかな」と思っていました。
それからしばらくして、もう一度そのクライアントから同様の募集がでていたので応募したところ、「一度トライアルをやってみませんか」と声をかけていただきました。
一度応募して連絡がなかった案件でも、再度応募したら声をかけてもらえることもあるんだなと思い、少し意外でしたが、せっかくいただいた機会なので挑戦してみることにしました。
今回は本採用ではなく、まずはトライアルとして実際にサムネイルを制作することになりました。
実際のトライアル案件はどんな内容だった?
クライアントからは、サムネイルに使用する素材や文言、過去に使用したサムネイルのPSDデータなどが提供されました。それらを参考にしながら、そのYouTubeチャンネルで最近使われているサムネイルに合わせた構成や色使いで、新しいサムネイルを作っていくという内容でした。
募集内容を最初に見たときは、私は「テンプレートに合わせて、文言や写真を入れ替えて、全体のバランスを整えるような作業なのかな」とイメージしていました。
これまで受けてきた案件でも、既存のデザインをもとに画像や文字を差し替えるような仕事が比較的多かったので、今回も同じような感覚で考えていました。
実際に作ってみて、思っていた仕事内容と少し違った
テンプレートに合わせるだけだと思っていた
実際に初稿を作ってクライアントに提出したところ、自分が想像していたものとは少し違うことが分かりました。
私は、提供された過去のサムネイルを大きく変えずに、今回の素材や文言に合わせて整えるようなイメージで初稿を作っていました。
ところがクライアントから、「元のサムネイルはクリック率が低かったので、そこを変えたくて今回作り直している」というお話がありました。
そこで初めて、今回の案件では、単に元のサムネイルをきれいに作り直すのではなく、クリックされるように改善することが求められているんだと気づきました。
サムネイルは「きれいに作る」だけではない
そのとき、以前YouTubeサムネイルについて勉強したときに、動画を公開した後もクリック率などを見ながら、サムネイルを変更していくことがあるという話を思い出しました。
サムネイルは、ただ見た目をきれいに整えればいいというものではなく、「どうすれば動画を見てもらえるか」ということまで考えて作る必要があるんだなと改めて感じました。
私はそれまで、どちらかというと「クライアントからもらったデザインを崩さず、指示通りにきれいに仕上げる」ことを意識していました。そのため、テンプレートや過去のデザインがあると、「あまり大きく変えてはいけない」と考えてしまうところがありました。
自分の中に「大きく変えない」という癖があった
これまで受けてきた案件では、既存の画像やデザインをもとにした差し替え案件や、新しくバナーを作る案件などが多く、元のデザインそのものを改善するという仕事はあまり経験していませんでした。
そのため、今回のように「今あるものを参考にしながら、さらに良くする」という仕事では、自分の考え方の癖が出てしまったのだと思います。
「参考にする」と「そのまま寄せる」は違う。
今回の案件を通して、そのことを実感しました。
何を残して、何を変えるのか。そして、なぜそこを変えるのか。
そういったことまで考えてデザインする力が、自分にはまだ足りないと感じました。
継続のお話をいただいたけれど、辞退しました
その後、クライアントと何度かやり取りをしながら修正を行い、無事にトライアルを納品することができました。そして納品後、クライアントから「今後も継続して案件を受ける意思があるか」という確認をいただきました。
継続してもらえる可能性があることは、もちろん嬉しかったです。
ただ、正直なところ、その時点では「今の自分がこの仕事を継続して、クライアントが求めているような改善提案までできるだろうか」と考えてしまいました。
今回のやり取りを通して、クライアントが求めているのは、これから少しずつ成長していく人というよりも、ある程度自分で考えて改善できる人、いわゆる即戦力に近い人なのではないかと感じていました。自分の今のスキルと、クライアントが求めているものを考えた結果、今回は継続を辞退することにしました。
せっかく継続のお話をいただいたのに辞退することには少し迷いもありました。
ただ、無理に継続してから「思っていたよりできない」となるよりも、今の自分にはまだ足りない部分があると認めることも必要なのかなと思いました。
今回の案件で分かったこと
今回の案件では、サムネイル制作の技術だけではなく、自分自身の課題にも気づくことができました。
これまでは、クライアントから指示された内容をきちんと形にすることを意識していました。
でも、今回の経験を通して、それだけではなく「どうすればもっと良くなるか」を自分で考えて提案する力も、Webデザインの仕事では必要なんだと感じました。
今はまだ、そこまで自信を持ってできる状態ではありません。
だからこそ、これからいろいろな案件を経験しながら、少しずつ「作るだけ」ではなく「考えて提案する」こともできるようになりたいと思っています。

